ドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）｜新宿で整体・マッサージの実績20年以上 - 新宿整骨院

当院の施術内容をお伝えする前に、整形外科での主な治療内容を少し紹介させていただきます。

症状によっては整形外科をご紹介させていただくこともございますので、ご参考にしていただければと思います。

 

整形外科では主に保存療法と手術療法を行います。

まず保存療法から始めることが多いです。

 

保存療法

痛みを落ち着かせるために手の固定をしたり、痛み止めの処方をしたりします。

また、炎症や痛み、腫れを引かせるために腱鞘と腱の間にステロイド剤の注射をします。

※腱鞘については下の「ドケルバン病の原因」で説明しています。

 

手術療法

手術療法は保存療法で治らない場合や再発を繰り返す場合に行います。

腱鞘の鞘を切り開き、腱を開放する手術を行います。

 

 

以上が、ドケルバン病に対する整形外科での主な治療です。

ステロイド注射は治療時の痛みや副作用が伴いますが、劇的に痛みが軽減すると言われています。

保存療法と手術療法、どちらも痛みの出ている部分(患部)に対して狙いを定めて治療をしていきます。

 

新宿整骨院ならではのドケルバン病施術について

 

当院では、痛みの出ている部分(患部)へのアプローチと痛みの原因となる患部外へのアプローチを並行して症状の早期回復を目指します。

患部外へのアプローチをする点が、整形外科と当院の違いです。

最終的には、再発防止のためにも「患部外へのアプローチ」が大切になってきます。

その理由は、後ほど説明させていただきます。

 

患部への施術

患部の状態に合わせた施術をさせていただきます。

動かさなくても患部に痛みが強く出る方には、アイシングや電気治療を勧めさせていただきます。

動かすときだけ患部に痛みが強く出る方には、整体(筋肉の調整)を勧めさせていただきます。

 

動かさなくても痛みが出ている方は、傷がついて炎症を起こしている可能性があります。

アイシングや電気治療を行い炎症を抑えることで、痛みの緩和が期待できます。

動かしてしまうと炎症が悪化してしまうこともあるので、安静にできるように固定をする場合もあります。

 

一方、動かすときだけ痛みが出る方は、筋肉が上手く動かせていない可能性があります。

整体で筋肉の硬さを緩め、動きやすくすることで、痛みの緩和が期待できます。

 

患部外への施術(実はコチラが重要)

どちらの状態の方にも勧めさせていただいているのが、骨盤や姿勢などの歪みの調整です。

こちらが冒頭で大切とお話した「患部外へのアプローチ」です。

なぜ大切なのか？

その理由を説明させていただきます。

 

もちろん痛みが出ているのは手ですし、「手の使い過ぎ」が原因です。

しかし、「手の使われすぎ」が根本の原因である場合が多いです。

 

「手の使われすぎ」とは、どういうことでしょうか。

例えば、手を使って作業をする際、本来なら肩や肘の位置を調整して手が一番使いやすい姿勢をとります。

 

では、肩や肘の動きが悪かったらどうでしょうか。

手を無理な位置で、使いづらい位置で使うことになります。

肩や肘が使えない分、手が使われすぎてしまうのです。

これが、腱鞘炎の根本の原因である、「手の使われすぎ」です。

 

手だけの動きを良くして痛みが緩和しても、使われすぎる状態が変わらないと、痛みが再発してしまうことが多いです。

手に負担がかかりすぎてしまうからです。

そのため、実はコチラが重要というわけです。

 

骨盤や姿勢などの歪みの調整をすることで、体全体を上手く使いやすくなります。

手の使われすぎを予防でき、再発防止が期待できます。

手術による治癒を目指す方も、姿勢が崩れていると、また繰り返す可能性があります。

根本から治していきたい方には、骨盤や姿勢などの歪みの調整がお勧めです。

 

必要に応じて、サポーターやテーピングの巻き方、ストレッチなどのお話もさせていただきます。

ドケルバン病は、手指を良く使う人に多くみられます。

パソコンのタイピング、最近ではスマートフォンの片手操作も大きな要因と考えられます。

買い替えるたびに画面が大きくなっている方も多いのではないでしょうか？

 

また、妊娠中・出産後や更年期の女性にも多くみられます。

妊娠中・出産後や更年期における女性ホルモンの増減が影響していると言われています。

ホルモンのバランスや加齢によって、腱が硬く(むくみ)やすくなることが一因と考えられます。

しかし、育児や家事などによる疲れの蓄積、つまり「手の使い過ぎ」が原因です。

 

それでは、どうして手の使い過ぎで痛みが出るのでしょうか？

 

筋肉は骨に着く際、接合強度を上げるために固く収縮しづらい腱という組織になっています。

この腱は、浮き上がりを抑える為に、パイプの中を通っています。

このパイプが「腱鞘」です。

筋肉が腱に変わり、腱鞘というパイプを通っています。

 

手を使い筋肉が動くと腱も動きます。

その際に腱と腱鞘が擦れて、腱鞘が傷つき、炎症を起こしてしまいます。

「腱鞘」が「炎症」を起こすので、「腱鞘炎」です。

 

炎症が起きた腱鞘は厚くなり(肥厚)、狭くなります(狭窄)。

その結果、腱の動きが悪くなり、さらに炎症が悪化するという悪循環に陥ってしまいます。

動きの悪くなった腱を無理やり動かす際にも痛みが出ます。

腱が肥厚して狭窄するので、ドケルバン病は「狭窄性腱鞘炎」とも言われます。

 

「動きの悪くなった腱が動くこと」と「腱鞘そのものの炎症」が痛みの正体です。

 

ちなみに、手首にはいくつかの腱鞘が存在します。

ドケルバン病で炎症が起きるのは、親指を伸ばす筋肉(短母指伸筋)と親指を広げる筋肉(長母指外転筋)の2本の腱が通る腱鞘です。

つまり、手の使い過ぎの中でも、親指を伸ばしたり広げたりする動作が多いとドケルバン病になりやすいということです。

例えば、出産後にお子さんを抱っこしたり入浴(沐浴)させるときに、親指を伸ばして広げて頭を支えることがありますが、この動きが短母指伸筋と長母指外転筋に負担がかかる動作です。

 

ただ、負担がかかるからと言って避けられる動きではないです。

負担がかかる動きは、仕事や育児で避けられない動きであることが多いです。

そのため、当院で調整したり、ご自身で緩めたりして負担を減らすことが大切です。

負担の少ない身体の使い方などもお話しさせていただきます。

一番のケア方法は、使わないことですが、なかなかそういう訳にはいきません。

動かさなくても痛みが強く出る方は、炎症を抑えるために痛みの出る場所を冷やすことをお勧めします。

動かすときだけ痛みが強く出る方は、腕を温めたり、マッサージすると症状の緩和が期待できます。